腰痛

腰が痛い時どこに行く?

現代ではデスクワークやスマートフォンの影響で若い人でも姿勢が悪くなり腰痛を発症しています。
また、急な運動やケガなどで腰を痛めてしまう事もあります。
腰痛の原因や治療法は複雑で、整形外科、接骨院、整体などの選択肢が多岐にわたり、「腰が痛いんだけど、どこに行けばいいの?」と迷ってしまう方もいるかと思います。
ここでは、各選択肢の特徴を比較しあなたの症状に合わせた対処法を選べる様にアドバイスをします。
5分程度で読める様にまとめましたので、ご覧ください。

ぎっくり腰などの急性腰痛による激しい痛みは整形外科で診断して治療を始める事をオススメします。MRIやCTスキャンなどの検査を受け、正確な原因を特定しましょう。激痛の場合は内蔵の病気によって起きている可能性も考えられます。
慢性的にジワジワと続く場合は筋肉や筋膜が原因の場合が多く、接骨院や整体が適しています。
筋肉などはレントゲンでは映らないので、問題があっても整形外科では見逃してしまう事があります。画像で原因が判断できない場合は接骨院や整体の出番であり、腰痛の約8割は原因不明の慢性腰痛(非特異的腰痛)であると言われています。整体は自律神経のバランスを整える事にも適しているため、自律神経による腰痛にも効果が期待できます。
また、「椎間板ヘルニア」や「脊椎管狭窄症」などが見つかり治療をしていても良くらない場合も接骨院や整体を利用する事をオススメします。ヘルニアだけが原因ではなく、他に腰痛の原因がある場合があります。整形外科の治療で改善しなくても諦めず、接骨院や整体師に相談してみましょう。

  • 整形外科

    整形外科での治療には電機療法、マッサージ、リハビリ、湿布、痛み止めなどの投薬、ブロック注射、手術などがあります。最初はレントゲンなどで画像検査し原因を特定します。治療は電気療法から始まり、改善しなければブロック注射や手術へ段階を経て治療が進められるでしょう。
    整形外科は保険が適用されるので、他と比べると負担が少なく、診断書の発行も可能です。
    しかし、画像検査で異常がないと診断された場合は十分な治療が受けられない可能性があります。

  • 接骨院

    接骨院は柔道整復師が運営する治療です。
    骨折・脱臼・捻挫・打撲・挫傷(ぎっくり腰)に保険が適用されます。整形外科で効果が見られない場合の保険適用の選択肢となります。
    また、慢性腰痛や原因不明の腰痛には整体治療が行われますが、保険適用外になるので自分の症状が保険適用になるのか確認が必要です。されに整形外科と接骨院を併用する場合は整形外科の保険が優先されるため、接骨院は保険適用にならない事にも注意しましょう。
    接骨院の治療は手技や電機治療など物理療法が行われます。原因不明により整形外科で治療が行われなかった場合や薬での治療に抵抗がある場合にオススメです。

  • 整体

    整体は保険が摘要されないため自費治療になり整形外科や接骨院に比べると少し負担が大きくなります。しかし、技術のある整体師の施術を受ける事が出来れば、完治までに掛かる費用が安く済む可能性もあります。
    また、自費治療では保険の範囲に縛られない検査やカウンセリングを行うことによって原因を特定し施術を行うことが出来ます。なお、整体師によって得意とする治療法が異なるため、事前に確認し腰痛を専門としているか確認しましょう。

腰痛を改善する選択肢としてマッサージを挙げられる方もいるかと思います。
整形外科・接骨院・整体とマッサージの大きな違いは症状の改善が長期的なのか短期的なのかです。
マッサージは主に身体の表面の筋肉にアプローチし辛さを和らげる事によって身体が楽になった様に感じられます。
しかし、根本的な原因を改善していないので一時的な効果となります。
だからと言ってマッサージがダメな事はありません。痛みが生活に支障をきたすほどではなく、癒しやリラクゼーションを求める場合や施術費用に大きな制約がある場合はマッサージが適しています。
自分の状態と目的によって使い分ける事が大切です。

市販薬は内服薬と外用薬があります。内服薬は痛みや炎症を内部から抑えるのに役立ち、外用薬は痛みが局所的な場合に症状を和らげる助けになります。
しかし、市販薬は一時的に痛みが緩和するだけで根本的な解決にはなりません。
市販薬を数日間使用しても痛みが続く場合や、腰痛が慢性的で生活に支障をきたす場合は整形外科や整体など専門家に相談しましょう。
痛みの原因の特定と適切な治療プランの策定が重要です。

腰痛の治療は症状によって異なります。
急性な症状や明らかな異常が見受けられる場合は整形外科が適しており、慢性的な症状には接骨院や整体が適しています。
また、保険が適用されるかも判断材料の一つとなります。原因不明の腰痛は保険適用では改善しない事も多くあるため、整体の方が結果的に安くなる場合もあります。 疲れや炎症などが原因の場合にはマッサージや市販薬での対処も効果的ですが、痛みが続く場合は整形外科や整体などの専門家に相談し、原因と特定と適切な施術プランを立てる事が大切です。